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​メインストーリー第三話

回想
心優「はぁ?なにそれー。ダンスとかマジでやりたくないんだけど…パス。ってかさー歌じゃダメなん??」
涼夏「ごめん心優…私、歌はあまり得意じゃなくて…」
心優「もうそれさぁー結成前から意見バラけてんじゃん。はぁ〜……やめにしない?こんなんしてる暇あったら帰ってゲームしたいんだけど」
涼夏「ちょっと…心優……せっかく誘ってくれたんだし…」
心優「じゃあさー言い出しっぺが決めなよ。ていあんしゃ」
***「え…う〜んそうだなぁ…どっちも…じゃだめかな??」
二人「だーめ!」
***「えー…だって二人ともどっちかがダメじゃどうしようもなくない?」
涼夏「そうは言っても…私…その…音痴だし……」
心優「ほらほら、どのみち無理があったんだよ。今まで通りふつーに配信したりしてるくらいがちょうどいいんだって。あたしは三人仲良くそゆことしてる方が楽しいし」
***「そんな〜…」
涼夏「ごめんね。私もチア部忙しいし、なんて言うか…今まで通り三人で仲良く配信したりして遊ぼうよ」
***「う…うん……」
心優「ま、そーゆーわけだからあたしは帰るねーエペペックスの新シーズン来てるんだわ。じゃねー」
涼夏「私も…チア部行かなきゃ…またね」
***「……一人で…やるしかないのかな…」

回想終了

夢芽「上手くなんて行かない。何をやっても…空回り」

夢芽「夢なんてなかったんだ…わたしは…落ちこぼれだ……」

涼夏「ちょっと七海!聞いてる?」
七海「あ、ごめん…ちょっとぼーっとしちゃって…」
心優「もしかしてすずの妄想癖が移ったとか?」
涼夏「ねー!心優!?」
七海「そ、それで何だっけ??」
心優「あ、えーとね、そのコンテスト…上位入賞者はギフト券がうにゃうにゃ円貰えるんだってー!」
七海「え!?マジ??」
心優「マジマジ!やばくない?」
心優「配信でもお小遣い稼ぎにはなるけど、あたし的にはゲーム買ったり色々と新調したいのもあるしさ〜。あ、あと冬くんの為におしゃれしたいし~」
七海「…ここ、ホント変わったね〜。ついこの間までは、は!?男?マジ興味ないんだけど〜うざっ…とか言ってたのにね〜笑」
涼夏「変わり過ぎてキモいんですけどー」
心優「はぁ!?妄想ロボオタ女には言われたくないんですけどー」
涼夏「うっ……!ぐうの音も出ない…」
心優「あはは!すずがあたしに勝てるわけないじゃーん!」
七海「まぁまぁ〜喧嘩しないでよー。それより何かやるにもご褒美が大きい方がやる気も違うっていうか、苦手な事にも挑戦してみようって気持ちにならない?」
涼夏「うーん…たしかに」
涼夏「わ…わたしも歌、頑張ってみようかな」
心優「まー…ダイエットも兼ねてダンス練習するか〜」
七海「そうそう!その意気!みんな頑張ろっ!」

心優「ところでさ、ユニット名決めないとダメじゃない?申し込むのにもさー」
涼夏「あーそういえば決めてなかったね」
七海「うふふ…実はもう決めてあるんだ」
涼夏「え?それなら早く言ってよー」
七海「えへへ…ごめーん」
心優「で、なんてユニット?」
七海「えーっとね、私たちのユニットは…アステルフレ!」
心優「却下」
七海「えーー!!??な、なんで?」
涼夏「私は…いいと思うけど」
心優「にひひー!実はさー!もうあたしが考えて申し込んじゃったんだー」
二人「えええ!!??」
心優「だってさー名前って重要じゃーん」
七海「確かにそうだけど…ここー!強引すぎー!」
心優「まーいいじゃん、いい名前考えたんだからさ」
涼夏「なんて名前にしたの?心優」
心優「発表しまーす!…あたしたちのユニット名は~ステラリウム!」
七海「へー!いいじゃん」
心優「でしょー?この星、ステラとその場所って意味でステラリウム!」
涼夏「いいね、素敵だと思うよ」
心優「えっへへ〜」
七海「それにしてもここがそんな素敵なの思いつくなんて…やっぱり人は変わるもんだねー」
涼夏「ねー!私なんかゲーマー毒舌おっぱい女としか思って無かったし」
心優「はぁ!?何言ってん?このツルペタロボオタ妄想きもきも女ぁー!!」
七海「まぁまぁ喧嘩しないのー!」
七海「でもこれでコンテストの準備は完了かな?」

楓澄「なになにー?七海達なにかやるの?」
七海「あ、楓澄!」
凪咲「なんかのコンテストがどうのこうのって言ってなかった?」
七海「凪咲も聞いてたんだ!うちら三人でさ、ニコチューブの配信コンテストに出てみようかと思って!」
凪咲「えーすごいじゃん!」
楓澄「そしたらみんなに拡散しとくよ〜支持者が多い方が有利じゃ〜ん」
凪咲「じゃあうちも拡散するー!」
楓澄「凪咲さぁ〜SNSのアカウント持ってないじゃーん」
凪咲「え…そーゆーのが必要なの?学校の人に…とかじゃなくて??」
心優「凪ちゃんって相変わらず天然だね〜楓澄も似たようなもんだけど笑」
楓澄「あはは…たしかに!」
凪咲「楓澄…自分の事言われてて笑うとか凄いね…苦笑」
涼夏「でもさ、心強いよね!応援してくれる人が居るとさ」
七海「うん!じゃあ二人とも、その時はよろしくね!」
楓澄「おけおけ〜」

凪咲「まかせて〜!」

心優「じゃ、またねー!」
涼夏「バイバ〜イ!」
心優「あ、なな!あとで踊る曲の動画送っといてねー」
七海「オッケー」
心優「ふゆくんとデート終わったら見るわ〜!」
涼夏「ねぇ心優、毎日冬馬連れまわさないでよ〜」
心優「はぁ~?連れ回すとか…ひがむなし〜!」
涼夏「な…ひ、ひがんでないもん。ご飯作る関係で…」
心優「そんなのあたしが手料理食べさせとくから大丈夫だよ」
涼夏「そういう問題じゃなくて〜…」

七海「ふふっなんだかんだ上手く行ってる気がするな〜」

七海独白:
何もかも上手く行っている。そう信じて疑わなかった。
でもまさか、この活動が私達の仲を拗らせるようになるなんて…
この時は思わなかったんだ…。

夢芽が七海越しに二人を見つめていた。

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